地盤調査を終えて、出費の兼ね合いで、地盤改良工事にならなければ良いなぁと考えていました。結論から言うと、私の土地は軟弱地盤で尚且つ、地盤の固さが調査したポイントによってバラツキのある土地で、地盤改良工事を施す必要性があることが顕在化しました。隣の宅地では、地盤改良工事をしていないという情報もあったので、どんな地盤改良工事があるのか、全くノーマークでした。
選定の対象となる工法は2つ、一つ目が柱状改良工法、二つ目がエコジオ工法。
柱状改良工法の特徴としては、セメント系固化材を液状にして、土と混ぜ合わせる工法で、日本で一番採用されている工法。未来の事なので、懸念するのは考え過ぎかもしれませんが、将来的に土地を売る時に、セメントが硬化してできた杭を引き抜いて売るか、引き抜く料金を売値から差し引いて売るかとの選択肢になる事が、私としては、それだけが引っ掛かり、もう一つ工法と比較する事となりました。
それでは、我が家で採用したエコジオ工法の特徴を記します。材料は、天然砕石(大きな石を破砕した小石)だけを使い、地中に機械で砕石を積み上げて柱状に作る工法で、2009年にリリースされた地盤改良工法の一つ。
技術的には、三重大学との共同開発である点からも信頼できるのでしょう。我が家の土地では液状化の可能性が低いので、あまり関係のない話なのですが、通常に施工しても液状化の抑制効果があるとのこと。
また、決め手となったのは、土地の価値が下がらず、土地のリユースの選択肢が広がるところです。
確かに、エコジオ工法が地盤改良工事と言っても、土地に対して、天然の砕石を地上に戻しているだけとも考えられます。妻も工法についてリサーチした結果、杭が折れるという概念が無く地震に強いとの効果もあり、他の工法を選択する余地がありませんでした。
地盤改良工事は、無い方が良いと信じて来ましたが、今となっては、素晴らしいエコジオ工法という技術に触れられた事と、安心感を手に入れられた満足感でいっぱいです。